注文住宅と言えば、数ある住宅の形態の中でも最も契約金額が高くなる傾向があるマイホームです。しかし、省エネ性や耐震性など、一定の基準を満たすことで、住宅ローンの引下げ等の優遇を受けられる可能性が最も高い住宅でもあります。今後マイホームを検討している人は、長期優良住宅や認定低炭素住宅の基準を満たす注文住宅が狙い目です。公的機関が民間金融機関を通して提供する住宅ローンがありますが、その中で最も厳しい技術基準を満たした住宅には、金利が最大10年間、0.6%も引き下げられるプランがあります。

その基準には5つの項目があり、いずれかを満たしている必要があります。その中には一戸建てに限るものもあり、自由に設計できる注文住宅が有利です。もう1つ基準が緩いプランでも、最大5年間、0.6%の金利引き下げが適用されます。仮に最も厳しい基準を満たした場合、35年3500万円の借り入れで、約200万円もの軽減になります。

金利の負担減だけではありません。それだけ厳しい基準を満たした優良住宅は、維持費や耐用年数において優れていますので、長い目で見ると経済的な利益は計り知れません。優遇金利の適用を受けている実績があれば、それがそのまま優良住宅である証にもなりますので、資産価値は大きく向上します。この住宅ローンは、35年間金利が上昇しないのが特徴ですが、変動金利よりも高めに設定されているのがデメリットです。

しかし0.6%の優遇を受けることができれば、金利上昇の心配をせずに低金利でローンを組むことができます。